バレンタインはとびきり甘く。

え、笑って、る?

「僕も好きだよ。緊張しながら話しかけてきてくれた時から、ずっと気になってた。」

嘘。こんな、こんなことってあるのかな。

ポタリと落ちた涙は、止まることを知らない。

「今日から、僕の彼女、よろしくね」

そう言って照れたように笑う高橋くんの顔は、夕日に照らされて少し赤く見えた。