バレンタインはとびきり甘く。

はやる気持ちを抑え、勇気を振り絞って。

「急に呼び出してごめんね。私、ずっと前から 高橋くんのことが好きです!私と付き合ってください!」

高橋くんの顔を見ていられなくて、直角に下げた頭で固まった。

心臓の音だけが、空気中にこだましているみたいだ。

しばらくの沈黙あと。

驚いた顔をしていた高橋くんの顔は……。