『あのさ、本当に私で良かったの…?』


『はあ?アホか?俺が今までどんだけ優奈のこと好きで、好きな人いるって分かってどんだけショックやったか、しらへんやろ?』


めちゃくちゃ怒られた。


『で、でもやっぱり不安だよ。私可愛くないし』


『まだそないなこと言うわけ?振られてヘコんどるのかもしれんけど、優奈はめちゃくちゃ可愛いで。笑顔は天使すぎるし、怒った顔は小動物みたいで抱きしめたくなるし…』


『ストップストップ!もうわかったから!』


これ以上可愛い可愛い言われたら心臓がもたないから!


赤くなった顔を見られたくなくて俯いた私の頭に、ポンと蒼くんの手がのっかる。


『俺は他の誰でもなく、優奈がええんや』


『……ありがと』


その言葉がただただ嬉しくて、私は俯いたまま笑った。