チョコレートが好きな君

「好きって…友達の好きじゃ、ないよ?」

確かめるように、そう聞いてくる愛夢。

そんなこと…

「分かってる。
ずっと…ずっと愛夢の事が好きだった。」

夢のようだった。

愛夢と俺が同じ気持ちなんて。

「本当の本当?」

あぁ、もう…。

可愛くてしょうがない。

「本当だよ。だから…
俺と、付き合ってくれませんか?」

「こちらこそ…お願いします…!」

愛夢の、世界一優しくて、甘くて、そして可愛い笑顔が零れ落ちる。

なんだか、無性に抱きしめたくなった。