「そうなんですか?」

「商店街のくじ引きが当たってね。帰ってきたら預かろうと思ったんだけど、祐介が“俺が陽葵を預かる”の一点張りで」

「え……」

「ちょ、余計なこと喋んないで」

その辺のことは初耳だ。


ゆうくんが照れてるあたり、本当のことなんだろうけど……それはそれですっごく嬉しい。


ゆうくん、私のこと忘れてなかったんだ……!



「あと祐介、布団持ってきたから取りに来てちょうだい」

「何で布団?」

「あんたお客さん用の布団あるの?陽葵ちゃんをどこで寝させてるか知らないけど、布団足りないんじゃないの?」


ドキッとした。


確かに私がゆうくんのベッド使ってるから、絶対布団無いと思う。

朝、それらしきもの見てないもん。


「……はぁ。わかった。陽葵、行ってくるからちょっと待ってて」