はぁ〜っと大きいため息が聞こえた。



雨に当たって、ゆうくんに怒られて。

そして料理も間に合っていない……。


もうやだ……泣きそう……。


泣かないようにギュッと下唇を噛む。



「今度から俺に言うこと」

そう言って、ゆうくんは私の頭をポンポンしたんだ。


「……え?」

「1人で無理しないで」


え……?


真っ直ぐ私を見るゆうくんの表情は、優しいんだけど……どこか悲しそうで。


「ほんと、心配するから」

「ご、ごめんなさい……」

「そのせいで晩ご飯も間に合ってないんでしょ?手伝う」


そう言ったゆうくんは手を洗い出した。

パッと手を振って水を飛ばす仕草がかっこよくてついつい見てしまう。


「何したらいい?」



間に合ってないのは私のせいでもあるけど……