その甘さ、毒牙につき


…仕方ない。また後日詳しく聞かないと。



「わかったよ。ちゃんと話してね?」



「もち!約束する!」



にひひ、と笑う芽奈に釣られて私も笑顔になる。



芽奈の魅力の一つであるキラキラな笑顔。



それが見れれば、充分かな。



「…で、もも。朝も聞いたけど…どうなの?瑞樹千冬とは」



私の話に切り替えた途端、水を得た魚のように興味津々といった様子で聞いてくる。



「だから、何もないって言ったでしょ?ほんとにそのままだから」



「うそ、だって3ヶ月も経ったんだよ?キスの一つや二つしてるんじゃないの?」