その甘さ、毒牙につき


「それで指輪もらったんだ」



「うん、まぁ…そう。ってあーもうダメ…!!無理、恥ずかしくて死ぬ…!!」



顔を手で覆う芽奈の耳は、隠せていないけど本当に真っ赤。



芽奈って恋バナは好きなくせに、自分のことになると話そうとしないから。



涼太くんのことを聞き出すのだって随分苦労したし、なんなら私が聞かなければ話し出しもしなかっただろう。



「私はこれで終わり!はい、次はももの番だかんね!!」



「えぇ?まだ聞きたいことたくさんあるのに」



「ダメ〜!また今度少しづつ話すからさ。今日はこれで勘弁して。ね?」