その甘さ、毒牙につき


つきあうことになった……??



「昨日涼太と出かけたでしょ?その帰りに…」



顔を真っ赤にして話す芽奈は、恋する乙女そのもの。



「そうだったんだ…おめでとう芽奈…!!」



「へへっ、うん。ありがと」



はにかむ芽奈が幸せそうで、私の方まで嬉しくなる。



実は、芽奈には幼なじみがいた。



家が隣同士で、物心ついた時から好きだったと聞いていた。



名前は北野涼太くん。



一度写真を見せてもらったことがあるけど、とても感じの良さそうな好青年というイメージ。