「っな…!!太ってるってこと…!?」 なんてデリカシーのない言葉なんだ…!と怒ろうと思ったら、瑞樹くんは「違う」と首を横に振った。 「もも、甘い匂いするし…安心するんだよね。ずっとこうしてられそう」 「っ…!」 なに、それ…っ。 いつの間にか下の名前で呼ばれてるし、挙句の果てにはさっき彼女が出来たばかりだというのに抱きしめてくるし。 もう、意味わかんないよ。 ………でも。 「っ、ねぇ…お願いだから離してください」 「…ももの顔に書いてあるよ?“離さないで”って」