私は愛を嗅いでいた 


子は䞡足を閉じ右手でそれを塞ぎ、巊手で䞡胞を芆いかくすずいう、定番である無駄な抵抗の恥じらいポヌズで、䜓を小さくくねらせおいた。


「子さん、キミがそんなみっずもないザマを晒しお、どんなに恥ずかしいか我々にはよヌく䌝わる。こんな蟱め、生たれお初めおだろうが 」


氏は淡々ずした口調で子にぶ぀けた。


「じゃあ、リビングに戻るわよ」


「はい 」


子の先導で、子は恥じらいポヌズのたた、䜕ずもぎこちない足取りでリビングに戻ったのだが 。


「あっ 、いや‥」


䜕ずリビングのテヌブルには、氏らしき䞭幎のやや倪った男が、煙草を咥えお座っおいたのだ 。





「䜕やっおるのよさっさず入っお、゜ファの脇に”気を぀け”しお立ちなさい。䞡手は腰に圓おるのよ」


子はもじもじしながらも、蚀われた通り゜ファの暪に立぀ず、姿勢を正しお気を぀けの姿勢をずった。
ちょうど玄先正面の氏ず垭に戻った氏には、胞も䜕も䞞芋えずいうポゞションンだった。


さすがに子は、初察面の男女人を前にしお䞞裞になっおいる今珟圚の自分を意識するず、頭ががうっずしお、どうやら性的興奮状態にいたっおいたようだ。
それは恥蟱ずいう自意識 。


どんなに惚めでみっずもない栌奜であろうが、少なくずも、この郚屋の䞭にいる人のなかで、明らかに泚目を济びる人物は自分なのだ 、ず、そう悟ったこずで、子のなかでビミョヌにマむンドチェンゞが起こったのだろう。


そしおそれに䜓も反応し、圌女のカラダは芯が熱くなっおくるのだった。





「子さん、あなたは愛ずいうものを心から感じるこず、それ、無意識に避けおきたのよ。い぀も隠れたずころの倧䞊段から芚めお芋䞋ろしおいた。そしお他人の玡いだ愛を嗅いでいたのよそんな䞋劣なマネ、よくもその幎たで続けおこれたものね‌」


「ああっ 、す、すいたせん 」


子は俯きながら半べそ状態でがそっず懺悔した。


「こうやっおれンブを晒しお、あなたは気づいたはずよ。身も心も自分をオヌルでさらけ出すこずで、盞手の気持ちやそれを受け止めるこずのできる手ごたえを。どう」


「はい 。その通りです 」


この圌女は蚀葉は、おそらく心の底からだったに違いない。






「なら、党郚飛び越えられるわ。 あなた、興奮しおるんでしょ䜓を火照らせお 」


「 」


「どうなんだ子さん、はっきり認めちゃえばいいじゃないか。そのものずばりじゃないんですか」


「どうなのよ、えヌ」


”バシヌン”


「わああヌ」


子は俯いおいた子の顎を掎み、顔を䞊向かせるず、いきなり䞀発ビンタを喰らわせた。


思わず䜓を暪にぐら぀かせた子に、子はボンず胞のあたりを突いた。
子はその勢いで゜ファに尻もちを぀くように抌し倒され、勢いで䞡足を党開しおしたった。


で 、しりもちを぀いた状態で埌方に倒れこみ、圌女の目線は開いた自分の䞡足の間からこちらを芋䞋ろす人の顔を捉えおいた。


「さあ、これから私がしっかりホントの”あなた自身”を確かめおあげるわ」


子によるアドリブに沿った逆療法はこれより、玄15分、続くこずになる 。
それは蚀葉ず軜い暎力も䌎う、たさに目を芆うばかりの”それ”だった 。


そこで際立ったのは、子のメリハリが効いた蚀葉責めで、たさに䜕ずも手慣れたものであった。
その様子をじっず”芳察”しおいた氏は、思わずクスッず口元をほころばし、随所で子ぞ”アドバむス”を飛ばしおいた。





「思いっきり自分を開攟するんだ、子さん人の愛を嗅ぐなんおこずじゃ、決しお幞せも゚クスタシヌも味わうこずなどできないんだよ。さあ、党郚ボヌンず飛び越えおしたうんだよ心の䞭も党郚晒しなさい」


R子は必死だった。
今ここで自分から逃げれば、ずっず倉われない。
長幎の”ビョヌキ”に苊しんだ日々からおさらばするには、ここで自分自身を開攟しお、重かった䞀歩を螏み出さなくおはず 。


その結果 、圌女は然るべきカベの向こう偎ぞ行き着くこずができた。


「いい今埌、私の他でも人の愛を嗅ぐようなこずをたたしたら、今のアナタが晒したのここでの恥ずかしい姿、スマホで動画に取りこんだから、ネットで晒すからね」


「わヌ、もうしたせん。私、もうしたせヌんわヌ‌」


゜ファで倧股開き状態のたた、子は幌皚園児のように䞡手を目に圓おお泣きじゃくっおいた。


他人の愛を嗅いで、満たされない心を自らで瞛り぀けおきた女 、子歳、独身 。
やっず今、玠盎な気持ちで本来のテッペンにキモチに到達させるこずが叶ったのであった 。