「あの、さ、言ってなかったんだけど、あの吹奏楽部にはルールがあって、それが…族に入ってる人と吹奏楽経験者の人なんだ。」


『は?族って、暴走族だよね。』


「そう。あの人たち、いつメンはね、暴走族に入ってるの。」


『まじだよね。吹奏楽経験者だから、入れるよね。それに、族とかだったら絆とかすごいと思うし……。』


「絶対、大丈夫じゃないでしょ?今…。
大丈夫、絶対裏切られない、これは保証する。」


『う、ん。ありがと。もう寝よ。
おやすみ。』


強制的に会話を終わらす。


「おやすみなさい。愛菜。」