ああ……やっぱりこの人は私を殺せる人なんだ。
……もう殺してよ。……もう楽にしてよ。
抵抗もできなくなった私を見て、ハッと我に返った彪雅は手の力を緩めた。
「あっ……翠?大丈夫?」
ああ、やっと戻ったか……。
我に返って暴力をやめても、彪雅は絶対に謝ることをしない。
思う存分暴言を浴びせて殴った後は、自分の欲を満たすだけの作業のような行為。
彪雅と一つになれる幸せも、もう感じられなくなってしまった。
「……俺には、翠しかいないんだよ。」
「……うん…。私も、だよ…。」
たくさん傷つけた後にくれる彪雅の愛の言葉は、もう私の心には届いていない。
