もう一度、君の笑顔を。





「いえ。……私の勝手な憶測ですが、神谷様の前といる時の紫月様はとっても幸せそうですよ。私がこんなことを言っても図々しいかもしれませんが、神谷様は自信を持っていてくださいね。」


「…そう言ってもらえて、少し恥ずかしい気持ちもあるんですが、嬉しいです。」


「お若い2人のことですから、色々あるかもしれませんが、応援しています。……では、お気をつけて行ってらっしゃいませ。」


「はい。ありがとうございます。」



最後まで微笑みながら穏やかに話してくれた運転手さんは、私がビルの中に入っていくのを確認してから発車した。


紫月と出会ってから、人に優しいと感じることが増えた気がする。

言葉にしてくれる優しさを、返せる人に私もなりたいな。