勢いで焦った言い方をしてしまった。
でもきっと、今どうしても会いたがってるのは私。
「あっ……でもごめん。仕事忙しいのに。」
一瞬我に返って、わがままを言ってしまったことに気づいた。
さすがに仕事で忙しいのに、よくないよね。
今の精神状態で1人で家にいるのも嫌だけど、我慢しなきゃ。
『…翠が会おうとしてくれてるのに、会わない選択肢があるわけないじゃん。』
え……今から会えるってこと…だよね。
どうしてこの人は、こんなにもほしい言葉をくれる人なんだろう。
期待なんてしたくないのに、私を満たしてくれる紫月を欲してしまう。
「っ……でも、…いいの?」
『もうすぐ仕事終わるからへーき。翠の家に迎え行かせるから、この前渡したカードで部屋行ってて。』
「…うん、わかった。」
『じゃ、あとでな。』
