エレベーターに乗ってもまだ、息切れと戸惑いの胸騒ぎが治らなかった。
ブーブーブーブー
ビクッ!
びっくりした……電話か……
ディスプレイを見ると【紫月】と表示されていて、息も整っていないのに急いで通話ボタンを押していた。
「はぁっ……っ、もし、もし…?」
『……翠?』
紫月の声を聞いたらブワっと目から水分が湧き出てきて、やっと落ち着いてきた息を整えて深呼吸をした。
声を聞いただけなのに、なんでこんなに安心してるんだろう。
『…翠、どうした?なんかあったか?』
「……ううん、なんでもないの…。……紫月は?どうしたの…?」
上を向いて涙がこぼれないように、冷静を保つようにゆっくりと話した。
『ああ。…翠に会いたくなって、電話した。』
「…っえ…?」
『ここんとこ忙しくて学校も行けなさそうだから。』
「今から会えるよ…!」
