「あー!彪雅が探してた女?」
っえ……?
いま、彪雅って……言った?
彪雅が……探してた女……?
彪雅の名前を聞いた途端、頭が真っ白になった。
さっきまで自分の名前を知られて焦っていたのに、そんなこともどうでも良くなるくらい、彪雅という名前は私に爆弾のように降りかかってきた。
ヤンキーたちはその話題で一瞬、私から視線を外した。
逃げなきゃダメ_________
今頭に出てきたことは、それだけだった。
「っはぁっ……はぁっ…はぁっ……」
すぐ追いかけられた気がしたけど、マンションが近かったから、走って1分くらいで着いた。
マンションのエントランスに入ってしまえば、ヤンキーたちももうここまでは来れないだろう。セキュリティがいいマンションにしてくれた親に感謝だな…。
