「これ、持ってて。」
「ここの…セキュリティカード?」
「そ。これをエレベーターでかざせば、この部屋まで来れるから。」
「いや、大丈夫だよ。」
「俺が持っててほしい。別に翠も好きな時に来ていいし。」
「まあ、使うことはないかもしれないけど…。」
受け取らないとこの会話も終わらない気がして、まあ持っとくだけの気持ちで受け取った。
1人でここに来ることはないとは思うんだけど…
「じゃあ行こっか。」
「うん。」
もう当たり前みたいに私の手を取る紫月。
この人の中ではこれは当たり前で、私以外にもこんな感じなんだろうな。
