「…目え覚めたわ。」
放心する私を横目に、起き上がった紫月は電話に出た。
「…ああ。…わりい、今から準備するわ。」
私と話すときとは全然違う、冷たい声でそれだけ伝えてすぐに電話を切った。
「おはよ翠。」
「お、おはよ…」
優しい雰囲気で話してくれるのはありがたいんだけど、切り替えがすごすぎていつも戸惑ってしまう。
「俺いまから出るけど、ここにいるか?」
「あ、そしたら私も出ようかな。」
「じゃあ一緒に出るか。送ってく。」
「え、いいよ!自分で帰れるよ。」
「よく寝れたからそのお礼、的な?」
「う、…じゃあ、お言葉に甘えて。」
「うん、いーこ。」
微笑んで私の頭をくしゃっと撫でた。
