もう一度、君の笑顔を。






しばらく校舎内を3人と歩いていると授業は始まって、他の生徒いなくなった。

私がおとなしくついていくとわかったのか、冬馬さんも手を離してくれた。



「あ!そう言えば、俺は阿久津冬馬!んで、こいつが東雲暁良!」


自分と暁良さんのことを指差しながら、自己紹介をしてくれた冬馬さん。

相変わらず元気だしずっとニコニコ……暁良さんとは対照的すぎて対応が難しい……。

名前は明那から散々聞いていたから、うる覚えだけど覚えてた。




「あ、…名前だけは存じてます。神谷翠…です。」


「知ってるわ。」


「あ、たしかに。すいません。」


前を向いたままそう言った暁良さんが私をよく思っていないのはなんとなく感じてる。

でも大人しく着いていってるんだから、そんな態度出さなくても良いのに…。



「暁良ー、紫月からの頼みなんだからさー優しくしてあげなよ?」


「俺はやっかいなことになってほしくないだけだ。」