もう一度、君の笑顔を。





「え…は…?」


「さあさあレッツゴー!」


周りからは悲鳴が聞こえたけど、呑気にニコニコボーイは私の手を引っ張って歩き出した。

紫月の名前を出されて抵抗する気も失せた私は、おとなしく2人についていった。




しばらく校舎内を2人と歩いていると授業は始まって、他の生徒いなくなった。

私がおとなしくついていくとわかったのか、冬馬さんも手を離してくれた。



「あ!そう言えば、俺は阿久津冬馬!んで、こいつが東雲暁良!」


名前は明那から散々聞いていたから、うる覚えだけど覚えてた。


「あ、…名前だけは存じてます。神谷翠…です。」


「知ってるわ。」


「あ、たしかに。すいません。」


大人しく着いていってるのに、なんだか気に障るなあ。

暁良さんは私の一歩先を歩いていて、前を向いたままだった。


「暁良ー、紫月からの頼みなんだからさー優しくしてあげなよ?」


「俺はやっかいなことになってほしくないだけだ。」