「………嫌だ。」
そう言って腕を振り払おうとしたけど、強い力で握られ返してしまって振り払えなかった。
「お願いっ……だから、離して……!」
力が強すぎて痛いっ………。
身を捩って掴まれていない腕も使って離そうとした。
「一条?だっけ。……こいつ、どうなってもいいの?」
「えっ……。」
一条……?一条……紫月のこと?
紫月の名前を聞いた瞬間、私の抵抗してた身体から力が抜けた。
彪雅は私の腕を掴んだままスマホの画面を見せてきた。
そこには、私と紫月が車に乗ろうとしているところが映っていた。
紫月の家に泊まるようになり始めた頃の写真だ……。
ということは、そのときから彪雅は私の居場所を知っていた。
ずっと………見張ってたんだ。
私の弱みが……見つかるまで。
「言うよ?お前の過去も全部。中学時代に流されてた噂も、………これも。」
