もう一度、君の笑顔を。




あまりにも考えすぎて口から出てきてしまった……。


口をバッと手で押さえて紫月と距離をとった。


恥ずかしい、恥ずかしすぎる!

穴があったら入りたい……。




「ははっ……可愛い。」


そう言って笑った紫月は、頭を撫でながら私の後頭部に手を添えて


「俺も……好きだよ。」


逆の手で私の手を退けて、再びキスをしてきた。



恥ずかしかったけど、好きと言ってしまったことに後悔はない。

自分が相応しくない人間でも、自分の意思を伝えられたことが嬉しい。

まあ紫月じゃないと無理だったと思うけど……。







何度もキスを繰り返して、何度も名前を呼び合った。

それに応えるように、紫月は数えきれないほどの「好き」をくれた。







心の底から、幸せな夜だったんだ


___________________彼の影に気づかないほどに……