もう一度、君の笑顔を。




やばい……力抜ける……。


そう思ったらさりげなく腰に手を回してくれて、ほんの少し唇が離れた。



「翠……好きだよ。」


私の目を見てはっきりと伝えてくれる紫月。

もう……認めないといけないのかも。


紫月は……彪雅じゃない。




「翠……。」



キスの合間に、何度も私の名前を呼ぶ。

それに応えるように彼のキスを求めた。


私は………紫月が好きなんだ。

私を呼ぶ声も、みんなに怖いくせに私だけに優しいところも、私の全部を受け止めてくれるところも、全部……。





「…………すき。」



唇が離れた一瞬だった。
囁くくらいの声でも、この部屋には十分響いた。

あれ、いま私が言った……?





「え。」


それを言って驚いたのは紫月……ではなく私の方で、気づいた時にはもう遅かった。