やばい……力抜ける……。
そう思ったらさりげなく腰に手を回してくれて、ほんの少し唇が離れた。
「翠……好きだよ。」
私の目を見てはっきりと伝えてくれる紫月。
もう……認めないといけないのかも。
紫月は……彪雅じゃない。
「翠……。」
キスの合間に、何度も私の名前を呼ぶ。
それに応えるように彼のキスを求めた。
私は………紫月が好きなんだ。
私を呼ぶ声も、みんなに怖いくせに私だけに優しいところも、私の全部を受け止めてくれるところも、全部……。
「…………すき。」
唇が離れた一瞬だった。
囁くくらいの声でも、この部屋には十分響いた。
あれ、いま私が言った……?
「え。」
それを言って驚いたのは紫月……ではなく私の方で、気づいた時にはもう遅かった。
