そう、暁良さんは悪くない。
私が臆病になって逃げようとしたからだ。
「翠を殴った奴らは。」
「現状注意だけだ。翠がなにもしないでほしいって言ったんだ。希望だけは聞いてあげろよ。」
「翠、帰るぞ。」
私の手を引いて部屋を出ようとする紫月。
「あ、あの……3人とも、ごめんね。」
「翠ちゃんは悪くないじゃん。紫月が大事に思ってる翠ちゃんを守るのも、俺たちの役目なんだよ。」
去り際に3人に向かって謝ると、久我くんが応えてくれて、
「暁良、いくら翠がそう言ったとは言え、次はねえぞ。」
「ああ、わかってる。………翠も、今までの態度も今回約束破ったことも、悪かった。」
暁良さんは、私の目をまっすぐに見て頭を下げてきた。
「暁良さんは、……悪くないよ。今日は誘ってくれてありがとう。」
