朝ごはんの献立でも、この部屋の環境でもなかった。
……紫月がいるからだ。
ご飯を食べられることが、私にとってどれだけのことかを理解してるみたいに見えて、褒めてもらえるのも嬉しくて、少しうるっときてしまった。
目の前にいてくれる、紫月という存在に安心しているんだ。
「今日の夜は、翠が食べたいもの食べに行こっか。」
「今日の、夜?」
ぐっと涙を引っ込めて、もう一度向き直った。
今日の夜ってことは、まだここにいてもいいってこと?
「あれ、予定あった?」
「いや……ないけど。」
「じゃ、決まりな。あと予定ないなら、明日もここにいて。」
紫月は味噌汁をかき混ぜながら言った。
そう言ってくれるのは嬉しいけど、さすがに彼女でもない私がここに居続けるのは気が引ける。
