「あ、私のスマホを……明那に遅れるって連絡したいの。」
未開封のペットボトルの水を私に渡してくれて、
「ん?……今日土曜日だけど。」
「え!?」
うっそ……曜日感覚が……
なんて私がびっくりしてる間に、寝室にあったスマホを取りに行ってくれた紫月。
「あ、ありがとう…。」
受け取ったスマホを確認すると、今日は本当に土曜日で、なぜかほっとしていた自分がいた。
単純に学校に行かなくていいことなのか、明那に連絡せずに済んだことなのか、それとも……まだ紫月といられる時間があるからなのか……。
いやいや……学校がないからだよね。うん。そうだ。
スマホにもう一度視線を移すと、3件の不在着信が入っていた。
そのすべてが非通知で、誰からの電話なのかは分からなかったけど、少し嫌な予感がした。
