身体中が痛むのを感じながら、大輔に抱き抱えられた。
なんで……大輔がいるの?
失った酸素をめいいっぱい吸いながら、少しづつ視界が晴れてきた時だった。
「翠に触ってんじゃねぇよっ!!」
彪雅が私から大輔を離すように突き飛ばした。
その反動で私の視界はぐるっと回って、地面に倒れ込んだ。
頭がぐわんぐわんとしてまた視界がぼやけてきた。
するとバタバタと数人が走ってくる足音が聞こえて、私の意識は途絶えた_________
後日、病院で治療を終えた私に、私と大輔を助けに入った警察官と担任の先生が訪ねてきた。
大輔は怪我はなく、彪雅は受験前のシーズンのため異例ではあるが停学は免れ、自宅謹慎。
私は安全のため、祖母の家に帰るように言われた。
別れてくれたわけじゃないけど、私はこれで地獄から解放された。
