もう一度、君の笑顔を。




別れるなんて言ったら、殺すくらいの勢いで襲ってくるはずだ。

家で別れを告げるなんて怖すぎて、こういう手段しか思い浮かばなかった。


「まあいいけど…。」


そう言って着いてきてくれた彪雅と、自販機でココアをふたつ買って、公園のベンチに座った。

緊張して落ち着かなくて、ココアを握りしめながら深呼吸をした。



……言うんだ。ちゃんと言わなきゃ。




「……彪雅、あのさ……。」


「別れないよ。」


「っ……え」


「翠と別れるわけないから。」



言おうとしてたことを先に言われて、下を向いていたのにびっくりしてしまって顔を上げた。


私の方を見ることもなく、遠くを見ながら淡々と言った。


でもだめなんだ……自分の口からはっきり伝えるんだ。


もう下は向かなかった。彪雅の方をまっすぐ向いて、