チビチビと食べていたハンバーグから箸を離して、お父さんとお母さんの方に顔を向けた。
「一人暮らし……してもいいかな。」
「っえ……。」
2人はかなり驚いたのか、言葉を失ってしまって。
少しの間があって2人で顔を見合わせていた。
「この街から出て、ここから離れた高校に通いたいの。」
忙しい2人に迷惑をかけないように、わがままや迷惑をかけないように生きてきた15年間。
こんなに面と向かってわがままを言ったのは初めてな気がする。
「………いいんじゃないか。」
「え……?」
「高校を決めたら連絡するんだぞ。家のことやら引越しのことは、母さんと俺がやってやるから。」
え、うそ……いいの?
何事もなかったかのように、お父さんはご飯を食べ始めた。
