「沙羅と悠が、翠の悪い噂を聞いたみたいだ。」
「……悪い…噂?」
「高城以外の男と浮気してるとか、沙羅や俺らの悪口を言ってたとか、まあ、翠が悪いと思われる噂が出回ってる。」
そんなこと……するはずない。この一年、心を殺したように生きて、感情の存在にも疎くなった。
奴隷のように生きてたんだから。そんなこと絶対あるはずがない。
ましてや大輔たちのことを悪く言うなんて……言う人もいないのに……。
「わ、わたし……なにもっ…」
「……高城と付き合うのは翠の勝手だけどな。俺らを陥れるのは違うんじゃないか。」
「…わたし、本当に……そんなことしてない……。」
「事実、そういう話が出回ってんだよ。」
今目の前にいる大輔の目は、明らかに軽蔑の目をしていた。
