その時、閃光が森の中を走り目が眩む。
明るさが戻って目を開くと、辺りの木々は倒されて騎士たちもフェンリルも倒れていた。
「オリバーさん! フェンリル!」
なぜ私だけ無事なのかと視線を先へ向けると、元の大きさになったバハムートが私の盾になって魔物の攻撃から守ってくれていた。
対峙する魔物はゴーレムだった。人型の魔物で古代遺跡でよく出現するが、見たのは初めてだった。特徴は圧倒的な防御力と、すべてを破壊するという光線だ。
「バハムート! 待って、治すか——」
《我は大丈夫だ、次が来るぞ!》
またあの眩い光が走って、目を細める。光が集中して灼熱の光線になり、バハムートの銀翼を貫いた。目の前の光景がやけにゆっくりと見える。
それでもバハムートは魔物に背を向けたまま、微動だにしない。
そんな! すぐ治さないと! 神竜になって強くなったのに、どうして……!?
一瞬遅れて私は身体を動かし、治癒魔法をバハムートにかける。どうしてこんな状況になっているのか。それは単純に相手が強力だから。
神竜であるバハムートでも防戦一方になるほどの魔物なんて、どうやったら倒せるのか——



