しぃぴぃ~彼は年上のCPが好き?~

加村さんには、水を飲んでもらって、酔いを覚ましてもらった。

「……………。」

「……………。」

「あの。加村さんって、大学生じゃないんですか?あたし、大人っぽいから、3つくらい年上だと思ってて……。」

「あー…。俺、高校行ってないんだ。辞めたから、高1の時。」

寝ぼけて、ニイバシ先生の名前を呼んだのがよっぽど恥ずかしかったのか、「どうにでもなれ。」という感じで、加村さんは少しぶっきらぼうに答えた。

(え……っ?)

「学校辞めた」!?

こんな真面目な人が!?

あたしの通ってる高校では、素行不良や学力不振で辞める人が居るけど、

「加村さんって、勉強好きそうなのに……。」

「……うん。」

あたしは、思考の最後の言葉を声に出して言っていたらしい。

それを聞いた加村さんが、小さく頷いた。