桜花のアパート。
全身包帯でベッドに寝かされた彼女の姿を見て、私と修内太は言葉を失う。
とにかく、すぐに治癒魔術で傷の手当を…。
「無駄だ」
ジルコーが言った。
「お嬢ちゃんの傷は、強い魔力反発作用を持っている。自然治癒に頼るしかねぇ」
「魔力反発?」
私はジルコーの顔を見た。
…確かに、そういう技術がない訳ではない。
『鏡壁』の魔術(リフレクト)がそれに当たり、あらゆる魔術を反射、相手に撃ち返す効果を持つ。
しかし、それを傷に付加させるなんて聞いた事がない。
「一体何があったんだ、ジルコー。桜花さんが何でこんな…」
修内太の言葉に。
「数日前の話だ」
ジルコーは静かに語り始めた。
「俺達の所に、男がやってきた」
全身包帯でベッドに寝かされた彼女の姿を見て、私と修内太は言葉を失う。
とにかく、すぐに治癒魔術で傷の手当を…。
「無駄だ」
ジルコーが言った。
「お嬢ちゃんの傷は、強い魔力反発作用を持っている。自然治癒に頼るしかねぇ」
「魔力反発?」
私はジルコーの顔を見た。
…確かに、そういう技術がない訳ではない。
『鏡壁』の魔術(リフレクト)がそれに当たり、あらゆる魔術を反射、相手に撃ち返す効果を持つ。
しかし、それを傷に付加させるなんて聞いた事がない。
「一体何があったんだ、ジルコー。桜花さんが何でこんな…」
修内太の言葉に。
「数日前の話だ」
ジルコーは静かに語り始めた。
「俺達の所に、男がやってきた」