自分たちには見えないフクロダキが唯には見えているんだ。
時折画面の中に映り込む通行人たちも唯の様子にけげんそうな顔をしている。
「落ち着け唯! 後には誰もいない! まどわされちゃいけない!」
真弓も宏もなにかに追いかけられて死んでしまった。
今唯は同じ状況になっている。
ついにフクロダキは唯に手を下す決断をしたんだ。
『いや! 来る! 来る!!』
唯の顔が真っ青になり、後を振り返る回数が増える。
同時にどこからかカンカンカンと警笛の音が聞こえてきた。
まずい!
「唯、今どこを走ってるの? 近くに線路がある?」
『いやだぁ! 怖いよ怖いよ怖いよ!!』
「唯、私の言葉を聞いて!」
『来る来る来る来る来る!!』
カンカンカン!!
一瞬遮断器が画面上に写った。
唯が遮断機をくぐり抜けて逃げているのだ。
「唯、ダメ、戻って!!」
しかし、遅かった。
電車の轟音が聞こえてきたかと思った次の瞬間、スマホ画面は真っ赤に染まっていた。
通話は途切れ、ほんの一瞬だけ血まみれの男の顔が大写しになあって画面が暗転する。
時折画面の中に映り込む通行人たちも唯の様子にけげんそうな顔をしている。
「落ち着け唯! 後には誰もいない! まどわされちゃいけない!」
真弓も宏もなにかに追いかけられて死んでしまった。
今唯は同じ状況になっている。
ついにフクロダキは唯に手を下す決断をしたんだ。
『いや! 来る! 来る!!』
唯の顔が真っ青になり、後を振り返る回数が増える。
同時にどこからかカンカンカンと警笛の音が聞こえてきた。
まずい!
「唯、今どこを走ってるの? 近くに線路がある?」
『いやだぁ! 怖いよ怖いよ怖いよ!!』
「唯、私の言葉を聞いて!」
『来る来る来る来る来る!!』
カンカンカン!!
一瞬遮断器が画面上に写った。
唯が遮断機をくぐり抜けて逃げているのだ。
「唯、ダメ、戻って!!」
しかし、遅かった。
電車の轟音が聞こえてきたかと思った次の瞬間、スマホ画面は真っ赤に染まっていた。
通話は途切れ、ほんの一瞬だけ血まみれの男の顔が大写しになあって画面が暗転する。



