慌ててスマホを取り出して画面を確認すると相手は唯からだった。
こんな山の中でも一本だけ電波が立っていることに智香は心の底から感謝した。
「唯、どうしたの?」
すぐに電話に出ると向こうから慌てた唯の声が聞こえてきた。
息が切れて何を言っているのかよくわからない。
「唯落ち着いて。なにがあったの?」
智香の様子に裕貴もただならぬ気配を感じ取り唾を飲み込んだ。
今一番心配なのは唯と真一のことだ。
その唯がどうしたというのか。
『ビデオ通話にして!』
唯に言われて智香はすぐにビデオ通話に切り替えた。
唯は画面の中で必死に走っていて、時折スマホのカメラを後方へ向けている。
『助けて智香! アレに追いかけられているの!!』
絶叫に近い声で唯が叫ぶ。
しかし画面にはなにも写っていない。
「落ち着いて唯。アレってなに?」
『アレが見えないの!? 今私を追いかけてきてる男だよ!』
唯は今にも泣きそうになるが、やはりその姿を確認することはできなかった。
「フクロダキだ」
裕貴がつぶやき、智香も頷いた。
こんな山の中でも一本だけ電波が立っていることに智香は心の底から感謝した。
「唯、どうしたの?」
すぐに電話に出ると向こうから慌てた唯の声が聞こえてきた。
息が切れて何を言っているのかよくわからない。
「唯落ち着いて。なにがあったの?」
智香の様子に裕貴もただならぬ気配を感じ取り唾を飲み込んだ。
今一番心配なのは唯と真一のことだ。
その唯がどうしたというのか。
『ビデオ通話にして!』
唯に言われて智香はすぐにビデオ通話に切り替えた。
唯は画面の中で必死に走っていて、時折スマホのカメラを後方へ向けている。
『助けて智香! アレに追いかけられているの!!』
絶叫に近い声で唯が叫ぶ。
しかし画面にはなにも写っていない。
「落ち着いて唯。アレってなに?」
『アレが見えないの!? 今私を追いかけてきてる男だよ!』
唯は今にも泣きそうになるが、やはりその姿を確認することはできなかった。
「フクロダキだ」
裕貴がつぶやき、智香も頷いた。



