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大田家を辞するとき奥から安喜くんが顔をのぞかせた。
その表情には昨日の明るさはなく、なにがあったのかわかっている様子だった。
「今日は遊んであげられないの。ごめんね」
玄関先までやってきた安喜くんの頭を撫でると、安喜くんは泣き出してしまいそうな表情になった。
「本当にごめんね?」
加えて言うと安喜くんはぶんぶんと左右に首をふる。
「違うんだ。僕、心配なんだよ」
「心配?」
「うん。前にきたお兄ちゃんとお姉ちゃんたち、大丈夫なんだよね?」
その言葉に智香と裕貴は目を見交わせた。
「それってどういう意味だ?」
裕貴に聞かれて安喜くんはチラリと家の奥に視線を向けた。
大田が聞いていないか心配しているのかもしれない。
「お祭りのときに音を立てちゃいけないのは絶対なんだ。なぜなら、今日起こったようなことになるから。たとえカメラのシャッター音をオフにしていてもダメなんだ。だって、シャッターを押す音が聞こえるから」
シャッターを押す音?
そんな音、あの会場内では聞こえないはずだ。
大田家を辞するとき奥から安喜くんが顔をのぞかせた。
その表情には昨日の明るさはなく、なにがあったのかわかっている様子だった。
「今日は遊んであげられないの。ごめんね」
玄関先までやってきた安喜くんの頭を撫でると、安喜くんは泣き出してしまいそうな表情になった。
「本当にごめんね?」
加えて言うと安喜くんはぶんぶんと左右に首をふる。
「違うんだ。僕、心配なんだよ」
「心配?」
「うん。前にきたお兄ちゃんとお姉ちゃんたち、大丈夫なんだよね?」
その言葉に智香と裕貴は目を見交わせた。
「それってどういう意味だ?」
裕貴に聞かれて安喜くんはチラリと家の奥に視線を向けた。
大田が聞いていないか心配しているのかもしれない。
「お祭りのときに音を立てちゃいけないのは絶対なんだ。なぜなら、今日起こったようなことになるから。たとえカメラのシャッター音をオフにしていてもダメなんだ。だって、シャッターを押す音が聞こえるから」
シャッターを押す音?
そんな音、あの会場内では聞こえないはずだ。



