オフクロサマ

その中には大田の姿もあり、智香は少しだけ胸をなでおろした。


この状況で観光客である自分たちが対応できることには限りがある。


「この人、昨日の祭りでこっそり撮影をしていたの」


泣きながら女性がつぶやく。


「そんな……」


男性陣は目をみかわせ、そして諦めたように一様にため息を吐き出したのだった。