「星、、?」
急いで駆け寄った。
私は倒れている星の手を握った。
そのことに気がついた星はにこっと笑いかけてくれた。
「奏、大好き」
これが星の最後の一言だった。
「星!星ー!」
星は冷たくなっていった。後のことは途切れ途切れにしか覚えていない。近くにいた女子大生が救急車を呼んで、ついて行って、状況を説明して、、、気がつけば外は真っ暗だった。
大切なかけがえのない親友を失ったばかりの私は、何も食べられず、ただぼーっと天井を見つめていた。目を閉じれば、星と過ごした日々が蘇ってくる。私と星は幼なじみだった。何をするにも一緒で、2人で笑って、泣いて、怒られて、、
これからどうすればいいのかな、
星のいない毎日はつまらない。星のお葬式も終わって、2週間がたっていた。私は学校に行けていない。