水と油の私達

「てか、由乃はさ、薪のこと好きなのかよ」

「え?てか名前…」

「お前も呼び捨てなんだからいいだろ」



別にいいけども…

というか質問のほうが重要だ。

私は、薪くんのことが好きなのだろうか。

わからない…

そう答えればはあっ?と呆れた声を出され、ため息まで吐かれた。

本当に、本当に、ほんっとうになんなのよこの男は。



「なんでそんなことあなたに言わなくちゃいけないのよ」

「あのな…お前には想像つかねえかもしれねえけど、お前のいた銀狼は、規模がデカすぎる。それこそ馬鹿みたいに」



ちょっとこの男は私を馬鹿にしすぎだと思う。

そんなこと最初からわかっているに決まっている。

だって姫だったのだもの。

それこそ私の情報が、マナという存在が周りに知れ渡ったのもそのせいだ。

むしろ、顔がバレていないだけでもありがたいほど、銀狼の規模は大きかった。