水と油の私達

「なんつーの?お嬢様言葉?気持ち悪いんだよな」

「…お前は、うちの総長が選んだ女侮辱すんの?」



一気に低くなったりつくんの声に周りの空気が重くなる。

見えないけどこれは確実に野々口くんもクラスメイトも焦っている。



「そういうわけじゃ…な?」

「さっきさ、のんのことも紅のことも馬鹿にしてたよな?紅の全勢力出してお前のこと、殺してやろうか?」



今度は耳を塞がれて聞こえない。

変わりに解放された視界に入ってくる青冷めた顔をした野々口くん。

周りのクラスメイトも焦っている様子だ。

何て言ったの?

そう聞く暇もなくそのまま連れていかれる。

しかもまた視界を塞がれて。