水と油の私達

後ろから伸びてきた腕は私の肩を掴んで引き寄せる。

驚く暇もなく私の身体は彼の腕に収まった。


野々口(ののぐち)、だっけ?おれらの姫に手出すのやめてくんなーい?」

「げっ、鈴代律花かよ…」


りつくんにガッチリホールドされて腕で目を隠されている私は野々口くんの顔は見えない。

けど、野々口くんの挑発的な声はまだ余裕があることを物語っていた。


「てかお前も思うだろ?その女、対して可愛くねえって」

「…」

「な?」


嘲笑まじりな声。

なんで私がそこまで言われなくちゃいけないのかわからない。