水と油の私達

「…かわいそーな薪ちゃん♪」



そう言ってぎゅっと抱きついてくるのんちゃん。

へへ~!と笑っている。



「わたしも認めたよ!」

「ちょっ、のんまで!」

「じゃあわたしまだ支度終わってないし部屋戻るね~」



さっさとのんちゃんが居なくなってしまったので必然的に残る私と薪くん。

バッチリ目があってしまって気まずい。

これって、薪くんともしなきゃなのよね?

ど、どうしよう…



「由乃ちゃん、いい?」

「え、ええ…」



私の手を引き寄せてそっと手の甲にキスをする薪くん。

どうしよう、ふうさんの時とは比べものにならないくらい顔が熱い…



「戻ろっか」

「え、ええ…」



その日食べたものの味も、その日あったことも、記憶には1つも残っていない。