水と油の私達

さっきの男の子は怖かったけどきっと、みんなあんなふうに見てくるんだろう…


「…」

「ヤッホー!」



薪くんが大きな扉を開くと目の前には男の子が一人いた。

あ、ここ、幹部室なの?



「しん?」



そう尋ねる男の子はさっきの子とおんなじくらい顔が整っている。

この人もきっと…幹部…?



「のんいる?」

「今出てる」

「マジか…」



目の前で繰り広げられる私の知らない世界。

私、ここにいてもいいの…?



「えっと…薪くん…」

「あ…しん、その子誰?」



さっきの子よりかは優しめの口調で薪くんに尋ねる男の子。

私は何も言えず無言でいると、薪くんがいい?と小声で尋ねてきた。

うん、という意味で頷く。

流石に名前くらいは言わないとよね…