水と油の私達

「ふう!」



大きな声を出す薪くん。

それでも怒っている男の子。

ど、どうしよう…



「総長命令だ」

「…そこでつかうとか、卑怯かよ…」



流石の男の子も、総長命令には従うらしい。

何はともあれ、喧嘩が治まってよかった…



「由乃ちゃん」

「あっ、薪くん…」

「もう大丈夫?」

「え?」



薪くんの心配そうな表情に首をかしげる。

でも、下を見てみると薪くんの言っていることがわかった。

私の手は、異常なくらい震えてる。

そして、冷たかった。



「ごめんね…」

「え?なんで薪くんが謝るの?」

「だって…」

「私は大丈夫だから。気にしないで」



そう言うと少し顔を歪めたあと、うん、と頷くしんくん。