水と油の私達

「...」

「下っ端のみんなには名前を言ってなかったから“マナ”って呼ばれてた。下っ端の1人がつけたの。私、今はウィッグつけてるけど、ホントの髪と目の色は色素の薄いピンク色なの」

「根っからの日本人なのにね。“奇跡だ”って言われて、マナってハワイ語で奇跡って意味なんだって。それでつけられたんだ」

「そっか...」

「下っ端のみんなも慕ってくれた。でも、みんな幸都の言葉を信じて私のことなんて、信じてくれなかった。笑えるよね、ホント。下っ端のみんなについてもそうだけど、3人についてもそう。私のこと信じてくれなかった。でもそれは当たり前。長く一緒にいたのは私じゃなくて幸都のほう。だから幸都を信じるのは当たり前。でも、それでもっ!信じてほしかったっ!話くらい、聞いてほしかったっ!幸都に、聞きたいよ…あの言葉も、あの手の温もりも、あの笑顔も、全部全部嘘だったの?って!!」