ある日、憂さ晴らしに衝動買いをするためにモールへ出掛けたサヤカは、ある男を見かけた。

(あ…!あいつ、青山じゃん!)

青山というのは、かつてサヤカが傷つけた陽子の件で、サヤカにとっては鬱陶しい説教をしてきた、中学の同級生だ。

彼は中学時代から、文武両道の優等生で、しかもルックスもよかった。

同級生なので、青山も当然47才なのだが、田舎にこんな47才の男は珍しいと言ってもいいほどのイケメン…またはイケオジとも言える。

サヤカは青山をこっそり観察し、タイミングを見計らって声をかけようと思った。

(一人でいるみたいだし、よし…!)

近付こうとした瞬間、ボーイッシュな美少女が、青山のところに来て、二人はかなり親しげにしていた。