「沢田博士〜♪新年明けましておめでとうございま〜〜す♪」


「おめでとうございますじゃないっ!アンタ達、こんな大事な日になんで遅刻して来るんですかっ!」


「あ、マナミちゃん明けましておめでとう〜〜♪」



「ちっともめでたくないっ!今の状況分かってるのかっ!」


この作戦は、レーザーの照射可能距離、隕石のスピード、破壊された時の破片の軌道等………様々な観点から開始時刻を決定しており、幹事長達の三十分の遅刻はこの作戦に致命的な影響を与えていた。



「沢田博士、予定より時間が大分押しています。そろそろ発射の方を………」



「へぇ〜これがレーザー発射装置ですか、思っていたより随分コンパクトですな〜♪まさか家庭用コンセントで動くとは思わなかった」



「いやぁ〜時代はエコですからな♪そこのところはこだわりましたよ」



「いいなぁ〜これ、北朝鮮のミサイルとかも撃ち落とせるんじゃないですか?」



「そうですなぁ〜♪防衛省で買ってくれませんかね、これ」



「うわ〜それじゃ博士、一躍大金持ちじやないですか♪僕、いいキャバクラ知ってるんで今度一緒に飲みに行きましょうよ♪」



「お〜それはいいですな〜♪是非今度………」



「いつまでくだらない話をしてるんだお前らはああああっ!もう時間が無いんだよおおおっ!」


本当に、この場に真実が居て良かった。もし真実が居なかったら世間話に花を咲かせているうちに地球が滅んでしまうところだった。



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