しかし、そう計算通りには簡単にいかないのがワールドカップである。その次のコスタリカ戦で、残念な事に日本は負けてしまった。


その為、日本のグループリーグ突破は最後のスペイン戦の結果に委ねられる事になる………勝てば突破。負ければ敗退。引き分けでは微妙なラインに立たされた。



そして運命のスペイン戦………


『ゴーーール!ニッポン、三笘から田中 碧へ!そしてそのまま押し込んだああっ!』


『あっと、このゴールに対してスペイン側からの抗議が出ています。どうやら、三笘のところでボールがラインを割っているじゃないかとの指摘です』



『確かにリプレイ画像では、ラインから出ている様にも見えますね………』



『ここで審判が集まり、何か相談をしている様ですが………あっと『VAR』です!どうやらここでVARの判定が採用される模様です!』



スタジアムの、至るところに設置されたカメラの数々………それによる真上からの正確な写真で、際どい判定も正確にジャッジする。それがVARの本当の役割である。



そしてVARにより、日本のゴールは世界中の誰もが認める文句のつけようも無い正真正銘のゴールだと判定されたのだった!








………筈だったのだが……………



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