あと化粧したままの顔がベタベタする。
私と色違いのTシャツを着るツバキさんを見る。
同じベッドに眠ったというのに、この色気のない朝に呆れというか諦めを感じてしまう。
「そういえば篠山さんは……」
「二時間前くらいに帰った」
「帰っちゃったんですか……」
まさか二人にされるとは思わず、額を抱えた。
「帰っちゃったけど、寂しい?」
「寂しくはないです。というか、泊まってしまってすみません」
頭を下げる。
下げながら、もしかして篠山さんはこれを狙っていたのでは、と勘繰る。
いや、そんなことはない、はず。



